北京堂浅野式の鍼治療
当院では、北京堂鍼灸の浅野周先生が考案された浅野式の中国鍼治療を基本に、温灸や直接灸、指圧、オイルマッサージなどを用いて、一人ひとりの症状に合わせて施術を行っております。
浅野式の中国鍼治療は、腰痛や股関節痛、肩こりなど、硬くなった筋肉が神経や血管を絞扼するために起こる痛みや痺れなどの不快症状を改善することを得意としています。
深層の凝り固まった筋肉までしっかりと刺鍼して緩めるため、マッサージや浅い鍼でなかなか満足できなかった方や鍼好きの方にとって、問題の箇所に鍼が届いて響く感覚は、この上なく気持ち良く感じられることが多いものです。
鍼に対して恐怖心が強い方にとっては、鍼の響きも単なる痛みとしか感じられないかもしれませんが、その場合にはできるだけ無理のない施術を心がけております。
作用機序
凝り固まった筋肉が神経や血管を圧迫すると、痛みや痺れを感じ、血流が滞り、筋肉に十分な酸素や栄養が供給されずに酸欠や栄養不足の状態に陥るため、更に筋肉が硬くなるという悪循環を引き起こします。
硬くなった筋肉は深層の骨際にある場合が多いため、北京堂浅野式では多くの鍼を硬くなった深層筋まで確実に刺し、置鍼時間を長めに取ってしっかりと筋肉を緩めます。
硬くなった筋肉に鍼を刺入すると、鍼の刺激で筋肉が一時的に収縮し、ズシーンという感覚(得気という)がありますが、しばらく置鍼しておくことで筋肉が緩み、凝り固まった筋肉により押さえつけられていた血管や神経が圧迫から解放されていきます。そのため当院では通常30分ほど置鍼してしっかりと筋肉を緩めます。
筋肉が緩んで血流が改善すると、患部に滞っていた汚れた血液が押さえつけられていた血管から流れ出し、新しく酸素や栄養素をたっぷり含んだ血液が運び込まれ、患部の自然治癒が促進されます。そして血流が回復し、神経が圧迫から解放されることで痛みや痺れが解消され、治癒が促進されます。